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豌豆(エンドウ)入り南瓜のそぼろ煮
台処歳時記
量りで買いたい旬の豌豆
 つよい日差しにあざやかな躑躅(つつじ)が映えて、梅雨入り前の夏日和。庭先の花壇には、りっぱに咲いた牡丹のうしろで、ひょろりと伸びた豆の蔓にも白い花がいっぱいだ。絹さや、蚕豆、季節の豆が出そろうなかで、ひときわ待たれる豌豆の青い莢。こういうのはパックよりも、笊盛りがよけい心をそそる。

 しゅうまい焼飯、スープやサラダの彩りに、グリーンピースは冷凍や缶詰で年じゅうお世話になるけれど、もぎたて剥きたて茹でたての風味はやはり格別だ。旬の豆には、鰻だとか刺し身とは、またちがった贅沢がある。

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さっぱりしたおかずと合わせて
 ひと莢ひとさや皮をむくのも、忙(せわ)しいときには辛気だが、のんびりと腰を据え、まるく太った豆粒をぱらぱらっと扱き出すのは、お勝手のたのしい仕事。うすい塩で茹でたまま、しばらく湯の中に放っておくと、しわが寄らずにふっくらあがる。まずは塩茹でをつまんで一杯、それから一度は豆ご飯。山盛りに求めたら、豆だけをうす味で炊き上げたり、葛でひいたり、毎日でも飽きぬ味。
 精進はいうまでもなく、豌豆は肉料理とも相性がいい。しゅうまいや肉団子、ハンバーグなどにたっぷり入れると、口当りもやわらいで、おなじみメニューも季節の味に早変わり。ただ大事な豆がぽろぽろ剥がれてくずれやすいのが難点だ。

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箸で肉をほぐしてから火にかければぽろぽろに
 そこで今日は、そろそろ国産の出回りはじめた南瓜とそぼろの炊き合わせ。かぼちゃ半個に鶏か豚の挽肉が100gもあればいい。乱切りのかぼちゃは硬めに蒸しておく。しょうゆとみりんを大さじ1ずつに水を少々、好みでしょうがをちょっぴり擂って、挽肉のそぼろをつくる。熱い鍋に肉を入れるとすぐ固まってしまうので、箸で肉をほぐしてから火にかけると細かいそぼろができあがる。汁気がすっかり飛ばないうちにかぼちゃを加え、煮汁をしっかり含ませながら、南瓜がくずれぬ程度に返して炊き上げ、色よく茹でたえんどう豆をたっぷり散らす。仕上げに水溶きの片栗粉でさっととろみをつけておくと、ぽろぽろせずに食べやすい。

 かぼちゃのきらいな男のひとも、肉嫌いの子どももつい手をのばす南瓜のそぼろ。豆がはいって姿も人気も一段あがった万人向けのお惣菜。

 


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