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和雑貨 翠 TOP
> 台処歳時記 目次 >睦月
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| あんは添えてもくるんでも |
大寒を過ぎ、関東にもついに白いものが降ってきた。朝方の天気予報で転ばぬ身支度、滑らぬ注意をこまごまというもおかしく、ひらひらと舞う雪片を飽かずながめて子供に還る。こんな日は、またいそいそと餅を焼いて雑煮風に仕立ててみよう。
一家そろって年の瀬に搗いた餅で正月の雑煮を祝い、鏡開きで供えた餅を割り、寒に入ればまた寒の水で餅を搗く。暦に添って、神や先祖を祀りつつ、にぎやかに行う四季の行事にいつでも餅は欠かせない。木の実や豆をまぜて搗いたり、切り干してかき餅に、いろんな形でごはん代わりやおやつになった。地方色もゆたかにあわられ、、雑煮をみれば、西は丸もち東は四角、それぞれ煮たり焼いたりと、食文化のちがいが今なおはっきりうかがえる。
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| 餅がだいたい混ざるまで、手早くドスドス力をこめて |
いももちは、芋を主食代わりに食べた地方ならではの餅という。北海道はじゃがいも、西日本ではさつまいも、東北では里芋がつかわれた。さつまいもは、もち米とせいろで蒸すのが主流のようだが、暮の餅つきのおしまいに搗く土地もある。
大きめのさつまいも1本(400gほど)は厚めに皮をむいて適当に切り、30分ほど水にさらす。すりこぎに入れて蒸し、やわらかくなったらざっと搗きつぶし、小さく切った切り餅3こをのせてさらに蒸す。餅がだらりとやわらかくなったら搗きまぜて、甘さをみて砂糖大さじ一杯くらいと塩小さじ半分で味をととのえ、手水をつけながら丸めてきな粉をまぶす。
搗きまぜるのがちょっと骨だが、だいたい混ざればそれでよし、きな粉をまぶすので、形もいびつでかまわない。擂り鉢がなければ鍋で芋を茹でて水を捨て、餅をのせて焦がさぬように蒸せばよい。
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| べたべたくっつきやすいので、皿にもたっぷりきなこを敷いて |
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| 残った芋の皮も余さず使おう |
そのままでもおいしいが、黒蜜や餡をそえたりくるんだ
り、黒豆などを混ぜこむもいい。のびもよく、餅よりも固くならなず、子どものおやつにもってこい。残った芋の皮もアク抜きをして、大きなまま素揚げでおいしく食べられる。
町内会や学校で、年あけの餅つきイベントはさかんだけれど、いつでも買えるパックの切り餅が出回るにつれ、搗きたてのやわらかさ、杵つきならではのコシのつよさや噛み応え、餅つきのたのしさや、工夫をこらした食べ方がすたれるのはいかにも惜しい。せめて今年は台処で手軽にできる餅のいろいろをご紹介してみたい。ご自慢の食べ方をお教えいただければ幸いです。
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