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柏餅
台処歳時記
端午の節句は手作りの柏餅でお祝いしよう。
 若葉のまぶしい青空に、ゆるりと泳ぐこいのぼり。端午の節句のお祝いは、菖蒲湯と柏餅がお決まりだ。
 カシワの葉は、新芽がおおきく育つまで、古い葉が落ちないことから、子孫繁栄の縁起をかついだものという。西日本ではカシワが生息しにくいために、サルトリイバラの葉が代わりにつかわれた。  時期になると、製菓専門店や食材店で、塩漬けや乾燥した葉が手に入る。10分ほどゆで、水につけてもどす乾燥葉は、必要なだけ使えるので、おむすびを巻いたり、蒸しパンに敷いたりと、使いみちはいろいろだ。思えば古代の昔から、日本人はお皿がわりに木の葉をうまく利用した。笹や桜、朴葉に柿など、香りとともに殺菌の効果もあるので、風雅にして理にかなった伝統だろう。

 柏餅12個分くらいで、あんを500グラム用意する。上新粉240グラムをに180CCのぬるま湯をすこしずつ加え、耳たぶくらいの硬さにこねる。ひとにぎりずつ蒸し器に並べ、強火で15〜20分蒸す。  熱いうちに砂糖大さじ3と、大さじ3の水で溶いたうき粉(または片栗粉)大さじ4を加え、すり鉢でつき、まとまったら手でこねる。途中、冷たい水に浸けてさまし、水気をふいてよくこねると、歯切れがよくなる。
台処歳時記
蒸した生地をなまこ型にまるめて等分し、楕円にのばしてあんをのせる
生地を等分して楕円にのばし、あんを包んでぬれぶきんを敷いた蒸し器に並べ、、強火で7分ほど蒸す。蒸しあがったらすぐ表面に冷水をふりかけ、葉の裏側を表にして包めばできあがり。

べとべとの生地をこねるのが、いささか力仕事だが、遊び気分で子どもといっしょに楽しむのもいいだろう。生地であんを折り包むのは、大福みたいにすっかりまるく包むよりは簡単だし、葉でくるむので、不細工も隠れてしまう。小豆あんだけでなく、みそあんも柏餅には合うようだ。
 しっかりこねた砂糖入りの生地は、まる2日はやわらかくおいしく食べられる。形を気にせず、たくさんつくって、五月晴れのこいのぼりといっしょに風に吹かれよう。


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