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和雑貨 翠 TOP
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2月も関東はお天気がつづき、梅祭りが盛んです。
水戸の偕楽園、湯島の天神など名高いお庭も多々あれど、きょうは横浜の三渓園。
生糸貿易商にして大の美術愛好家であった三渓こと原富太郎により、明治39年、その眼識と財に飽かしてつくられました。17.5平米の敷地は一周するにざっと1時間。見ごたえのある庭園です
大きな池が掘られた外苑の見晴らしのよさと、重文の建築がひしめく内苑の充実は見もの。
豊臣秀吉が母の長寿を祝って建てた寿塔の覆堂は桃山時代、鎌倉時代の地蔵堂や、織田有楽斎の手になるという三畳台目の茶室など、木々の間に点在します。
桂離宮と対比される数寄屋造りの徳川家の別邸(臨春閣)は、、室内の意匠も見事。狩野派の襖絵が各間を仕切り、欄間だけでも笙やひちりきが飾られた天楽の間や、立湧模様、おどる波など、巧みさ珍しさに目を惹かれます。
渓流や灯籠、四季の草木に囲まれた、異なる時代の個性際立つ建物ながら、季節を味わい、月を仰ぎ茶をたのしむ場所として、贅を尽くしてなお静かな統一感に満ちています。
この浮世ばなれの名庭で、年を通じて茶会や月見はもとより、夜桜にサツキ、蛍に菊花、夏の早朝観蓮会など、乙な催しもご近所にはうれしいお話。
外苑では、聖武天皇ゆかりの京都燈明寺の三重の塔が園の中心たかくそびえ、どこから仰いでも様になります。白川郷の庄屋の家(江戸時代)では、飛騨の民具が二階に並び、池には鴨や鯉、亀まで棲んで、餌をやるのもお楽しみです。
肝心の梅は、たっぷりとは言えないが、池や塔、茅葺屋根を配して眺める景色は当園ならではといえましょう。ちなみに2月19日の時点では、満開にはまだすこし間がありました。とくに南門ちかくの中国種の梅は、3月からが見頃でしょう。
梅の季節は、初音茶屋にて、ふるい鉄釜で沸かした麦茶がふるまわれ、冷えた体もあたたまります。また一年じゅう庭に花の絶えることがないのも、茶人であった三渓の配慮でしょうか。
園に隣接する隣花苑では、伊豆より移築した足利時代の民家にて、三渓の曾孫にあたる店主が家に伝わる三渓麺などを食べさせます。庭に咲いた梅と菜の花が鮮やかです。
ふるいお雛様のわきで、囲炉裏でパチパチはぜる音を聞きながらお膳でいただく春のお菜は、目にもうれしいご馳走でした。
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| ◆大池より三重の塔を望む |
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| ◆満開間近の梅の花 |
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| ◆隣花苑入口のたたずまい |
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| ◆季節感のある隣花苑の料理。器も凝っている。 |
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