45ミリの高さの小さなマトリョーシカ。
曲面ばかりの木地に、伯兆さんが精緻な螺鈿蒔絵を施しています。
蒔絵マトリョーシカは同じものが作られることはありません。
伯兆さんが遊び心と美意識、ご自身の技を注ぎ込んだ、唯一無二の作品です。
伯兆さんによる、「あおい」の人物設定は以下のとおりです。
お気に入りの着物を着て、微笑む銀幕のスター。
着物は正絹。縁起を担ぐ彼女のお気に入りは七宝柄。
蝶々、桔梗などが艶やかに描かれた、黒の羽織。
着物の七宝柄は、型で抜いた貝を一枚一枚置いて形作られています。
そして、銀で描かれたレースの衿。
なんとも粋な出で立ちのあおいさん。
茶目っ気も感じさせる表情と、深みのある貝の輝きに目がくぎづけです。